足立区と荒川区を繋ぐ懸け橋となっている千住大橋。
区が切り替わる境界線のような役割もあり、1594年に隅田川に架かった最初の橋だとされています。
そして、かの偉人「おくのほそ道」でお馴染みの松尾芭蕉がスタートした地点でもあるのです。
芭蕉は千住大橋を皮切りに隅田川をさかのぼり、大垣まで150日におよぶ旅へ出ています。
そんな偉人が旅立ったとされる千住大橋を紹介していきます!
人と街を結ぶライフライン
北千住側から見た千住大橋のドアップです。
道路の頭上を覆う大きな青色をした橋。
武骨な印象を与えるむき出しの鉄骨が生々しさを感じる。
その一方で綺麗なアーチも形成していて目を惹きますね。
トラックや乗用車に加え、自転車や人がせわしなく行き交っている。
足立区と荒川区に住む人々の生活に欠かせないライフラインなのでしょう。
無機質でぶっきらぼうな骨組み。よく見ると1つ1つのボルトが大きい。
無数のボルトで止められているのが伺えますね。
どのくらいの数を利用して支えているのか気になるところ。
徒歩で橋を渡ると隣を勢いよく通り過ぎていく車の音に驚く。
吹き抜けてくる風が心地良く開放感を覚える道です。
見晴らしは良好。
風光明媚な景色を堪能しながら橋の上から物思いにふけるのも良さそう。
荒川区側から取った写真。特別な違いはありませんね。
芭蕉のスタート地点はここから
威風堂々とした石碑が建てられています。
千住大橋は、松尾芭蕉の出発地点として伝えられていますね。
この地から、どのような思いで旅へ出たのでしょうか。
丁寧に芭蕉関連のマップも用意されています。
旅を模範して大垣まで行きたいところですが、簡単な道のりではありません。
そこで、関連マップを巡れば、芭蕉の考えに触れられるかもしれません。
変哲のない柵かと思いきや。
船を模様した造形が施されていますね。
橋の下へと続く階段を降りると、芭蕉を彷彿とさせる壁画がありますよ。
他にも当時の千住大橋を表現した風景画が壁に描かれていますね。
なにやら河番付なるものがあったようですね。
橋の大きさを競い合っていたのでしょうか。
太陽に反射した光がキラキラと眩しい。
橋の下は川の流れに沿って歩ける道になっているためか。
のんびり散歩したり、ランニングしたりする人達がちらほらいました。
橋を下から見上げる機会は、そう多くはないもの。
ゆっくりと時間を忘れて眺めていると凝り固まった心が解放されていくようです。
千住大橋を北千住側に進むとある足立市場の近くにも、芭蕉の像が設置されています。
大きな橋の下にも小さな橋が?
橋の下にも小橋が存在していました。
橋の真下は暗くひんやりとした空間。
一気に雰囲気が代わり、何とも言えない不安を煽るようなただならぬ空気感ですね。
バチバチと壁に打ち付ける水の音。
頭上からは怒号の如くトラックの爆音。
そして、静かにリズムを奏でる自分の足音。
様々な音が混ざり合う異様な場所ですね。
「三個のブイの謎」なる看板が設置されていました。
当時の橋杭に使われていた木材が、いまだに水中に眠っているようです。
想像するとロマンがありますね。
ポツポツと浮が水面に漂っている。
哀愁を感じさせる姿に寂しさが増す。
小さな橋を渡り切った先には、どうやら先客がいたようです。
君の羽休めする場所だったのかい。
ちょっとお邪魔しましたよ。
千住大橋は意外と心休まる穴場スポットかもしれない
千住大橋は松尾芭蕉のスタート地点であり、足立区と荒川区を結ぶ生活に欠かせない橋。
今や生活の中に溶け込んでおり、大切なライフラインになっています。
そんな千住大橋は歴史とロマンがあり、綺麗な景色が一望できる場所でした。